Cinema Travel

素敵な映画とその舞台を紹介するブログです。

もしも男性が妊娠したら!?フレンチコメディ『モン・パリ』(1973年・フランス)

f:id:miatravel:20160926010031j:plain

今週の映画は『モン・パリ』フランスの大女優カトリーヌ・ドヌーヴが主役を務めます。ドヌーヴが演じる豪華な金髪の女性イレーヌは、パリの下町モンマルトルにある小さな美容院のマダムで、小学生の息子の母親。ある日内縁の夫であるマゼッティが妊娠したと診断され大騒ぎに…。風刺が効いていて結構笑えるけど結構考えさせられます。妊娠、ジェンダーについて考えてみたい方におすすめです。

オススメ項目

美男度★☆☆☆☆ 

美女度★★★★☆

ロマンチック度★☆☆☆☆

コミカル度★★★★★

ブラックユーモア度★★★★★

あらすじ

自動車教習所を経営するマゼッティはある日目まいなどの体調不良を覚え、心配する内縁の妻イレーヌに懇願されて病院へ。そこでなんと妊娠4ヶ月と診断されます。世界初の男性の妊娠、「人類が月を歩いて以来の重要な出来事」に世間は大騒ぎ。マゼッティはテレビや雑誌、学会の引っ張りだこに…。

見どころ

結果から言うと妊娠は誤診だったのですが、「男性の妊娠」を世界で最初に確認したと早とちりして驚喜し学会で大々的に発表する有名医師、これに追従する説を唱え始めるお調子者の他の医師、世界で続々と報告される「男性の妊娠」例、他社に先駆けて妊夫ファッションや妊夫スタイルを発信しようとする企業など、大騒ぎになっている社会の様子は風刺がきいていて笑えます。インターネットが発達する前、人々が手に入れられる情報は限られていて、今よりずっと混沌とした世界があったんだろうなぁ。

イレーヌが経営する美容院で繰り広げられる女たちの議論とマゼッティ行きつけのバーに集まる男たちの議論の違いや、「自分も妊娠するかもしれない」と考え始めた男性の態度の変わりようは必見です。

まとめ

女性なら人生で一度は悩むことになる妊娠という大問題。往年のコメディ映画を見ながら一度笑い飛ばしてみれば、少し気が楽になるかもしれません。

オードリー・ヘップバーンが最高にかわいい映画『おしゃれ泥棒』 (1966年・アメリカ)

「美に磨きをかける金曜日」#美金に、肌やつめのお手入れをしながら見るのに最適な、美しい映画をご紹介します♪

f:id:miatravel:20160925214540j:plain

今週の名画は『おしゃれ泥棒』1966年にアメリカで製作されたこの映画の舞台はパリ。主演は永遠の美女・オードリーヘップバーン!パリの名士のおしゃれな令嬢・ニコルに扮したオードリーヘップバーンが、泥棒なのになぜか知的でハンサムなリッチガイ・シモンと、美術館からある像を盗み出すために奮闘します。気楽に楽しめて映像が美しい映画を観たい方におすすめです。

オススメ項目

美男度★★★★★

美女度★★★★★

ロマンチック度★★★★★

ハッピーエン度★★★★★

お気軽度★★★★★

あらすじ

美術品収集家として知られるボネは実は一流の贋作作家。チェリーニの彫刻ヴィーナスを美術館に貸し出しますが、実はこれも先代が作った贋作です。ところが、ヴィーナスが美術館で精密鑑定にかけられることになり、絶体絶命の状況に。父のピンチを救うため、娘のニコルは、以前自宅に泥棒に入ったシモンに、美術館からヴィーナスを盗み出すことを依頼します…。 

見どころ

この映画の見どころはなんといっても、おしゃれなニコルの抜群にセンスのいいファッションと、チャーミングなシモンとニコルの駆け引き。泥棒の作戦会議の合間をぬってはニコルをデートに誘いだそうとするシモン。つれなく接するニコルですが、美術館に忍び込む後半ではみごと形勢逆転、ニコルとシモンは相思相愛になります。基本的に紳士なシモンですが、時々のぞかせる強引さや秘密の告白を迫るときのSっ気が極上です。

 お仕事・ドライブ・寝室・密談などTPOにあわせたニコルのファッションはジバンシイの監修。上品で可愛い洋服におちゃめなサングラスをつけて、クラシックカーを走らせるニコルは必見です。

舞台はパリ。こじんまりした素敵な美術館がいっぱい!

物語の背景は美しいパリの街並みや美術館。最初にクラシックカーに乗ったニコルが登場するシーンに写っているのはノートルダム寺院、シモンが滞在しているのはヴァンドーム広場にあるホテル・リッツです。

メインの舞台になった美術館のモデルは、外観がカルナヴァレ美術館、内部はジャックマール・アンドレ美術館だそうですが、どちらもパリにあるとても感じのいい美術館です。パリの美術館といえばルーブルやオルセーを思い浮かべる方も多いと思いますが、ジャックマール・アンドレ美術館のような、貴族の館をコレクションごと公開しているこじんまりした美術館もとっても素敵なので、パリ旅行を計画される際はぜひご覧になってみてください!

www.musee-jacquemart-andre.com